Drupal モジュール設定手順

Drupal に追加する各種モジュールのインストールと設定の手順。

読み方

  • % で始まる行は、grasp01 の端末上のコマンドラインである。
  • tarball とは一連のファイルをまとめて一つのファイルにパッケージしたアーカイブファイルの一種で、ファイル名の末尾の拡張子が .tar.gz、 あるいは .tar.bz2 などとなっているもの。tar コマンドで展開する。
  • 「管理セクション › サイトの構築 › モジュール を開き」と書いた場合、ブラウザで http://localhost/drupal を開き、左のメニュー項目から「管理セクション」を開き、その下の「サイトの構築」を開き、さらにその下のモジュールを開き、…と階層順にクリックしていくことを示す。

拡張モジュールの利用法

基本の3ステップ

通常、モジュールのインストールはごく簡単で、
  1. tarball をダウンロード (wget)
  2. tarball を展開 (tar)
  3. ディレクトリを /var/www/drupal/modules に移動 (sudo mv)

これだけでいい。これが基本の3ステップとなる。

インストールしたら、まずモジュールを有効にする。
新しくインストールしたモジュールはこの時点では無効になっているので、チェックボックスをクリックし、ページ末の「設定の保存」ボタンを押すと有効になるが、権限やワークフローなどの設定が必要なことも多い。

正しく設定を行っても、Javascript や CSS のキャッシュが残っていてモジュールがうまく働かないときもある。
管理セクション › サイトの環境設定 › パフォーマンス の、「キャッシュデータのクリア」ボタンでサーバ側のキャッシュをクリアできるので、ブラウザのキャッシュと一緒にクリアするとよいだろう。

Update Locale モジュール

モジュールの翻訳をネットワークから自動的に取得するモジュール。
http://www.drupal-module.info/mod/update_locale

 % wget http://cvs.sourceforge.jp/cgi-bin/viewcvs.cgi/drupal-jp/modules/update_locale.tar.gz
 % tar xzf update_locale.tar.gz 
 % mv update_locale /var/www/drupal/modules/

基本の3ステップでインストールしたら、管理セクション › サイトの構築 › モジュール を開き、その他のモジュールの中の「Update Locale」を有効にして、「設定の保存」ボタンを押す。

Diff モジュール

コンテンツの差分を視覚化するモジュール。
http://drupal.org/project/diff

 % wget http://ftp.drupal.org/files/projects/diff-6.x-2.3.tar.gz
 % tar xzf diff-6.x-2.3.tar.gz 
 % sudo mv diff /var/www/drupal/modules/

基本3ステップでインストールしたら、その他のモジュール内の「Diff」を有効にして保存する。
すると、管理セクション › サイトの構築 › ブロック の無効のブロックに「inline diff」が追加されるので、フッタに追加する。

PEAR Wiki filter + MediaWiki モジュール

MediaWiki (Wikipedia などで使われているWikiエンジン)に準じた記法をサポートする。
PEAR Wiki filter: http://drupal.org/project/pearwiki_filter
Text_Wiki: http://pear.php.net/package/Text_Wiki/
Text_Wiki_Mediawiki: http://pear.php.net/package/Text_Wiki_Mediawiki

インストールするには、三つの tarball を組み合わせ、パーミッションを正しく設定する必要がある。

tarball の入手
 % wget http://ftp.drupal.org/files/projects/pearwiki_filter-6.x-1.0-beta1.tar.gz
 % wget http://download.pear.php.net/package/Text_Wiki-1.2.1.tgz
 % wget http://download.pear.php.net/package/Text_Wiki_Mediawiki-0.2.0.tgz

pearwiki_filter と Text_Wiki を展開し、Text_Wiki の内容を pearwiki_filter に移動する。
 % tar xzf pearwiki_filter-6.x-1.0-beta1.tar.gz
 % tar xzf Text_Wiki-1.2.1.tgz
 % mv Text_Wiki-1.2.1/Text pearwiki_filter

Text_Wiki_Mediawiki を展開し、内容を pearwiki_filter にコピーする。
 % tar xzf Text_Wiki_Mediawiki-0.2.0.tgz
 % cp -rp Text_Wiki_Mediawiki-0.2.0/* pearwiki_filter

pearwiki_filter/Text 以下の *.php のパーミッションを、すべて 644 とする。
 % find pearwiki_filter/Text -name '*.php' | xargs chmod 644

pearwiki_filter を drupal のモジュールディレクトリにコピーする。
 % sudo mv pearwiki_filter /var/www/drupal/modules

ブラウザで 管理セクション › サイトの構築 › モジュール を開き、その他に現れる PEAR Wiki filter を有効にする。
ホーム › 管理セクション › サイトの環境設定 › 入力書式 を開き、入力書式の追加 タブから、PEAR Wiki filter のみを有効にした新しい入力書式「PEAR Wiki filter」を作成する。(デフォルトの入力書式にするので、ロールの設定はそのままでよい)
入力書式 タブを開き直し、「PEAR Wiki filter」をデフォルトに設定する。
 

Wikitools モジュール

PEAR Wiki filter だけでは、内部リンクは機能しない。
内部リンクを実際のコンテンツと結びつけるために、Wikitools モジュールが必要となる。
http://drupal.org/project/wikitools

これも基本の3ステップでインストールできる。

 % wget http://ftp.drupal.org/files/projects/wikitools-6.x-1.3.tar.gz
 % tar xzf wikitools-6.x-1.3.tar.gz
 % sudo mv wikitools /var/www/drupal/modules/

モジュールを開きWikitools を有効にすると、メニューの 管理セクション › サイトの環境設定 に Wikitools が現れる。
Wiki node types 以下の、Book page, ストーリー、ページをすべて有効にする。

Backup and Migrate モジュール

ボタンクリック一つですべてのコンテンツをバックアップし、またバックアップからコンテンツを復元できるモジュールである。
http://drupal.org/project/backup_migrate

基本3ステップでインストールできる。

 % wget http://ftp.drupal.org/files/projects/backup_migrate-6.x-2.4.tar.gz
 % tar xzf backup_migrate-6.x-2.4.tar.gz 
 % mv backup_migrate /var/www/drupal/modules/

基本3ステップでインストールしたら、その他のモジュール内の「Backup and Migrate」を有効にして保存する。

とりあえずバックアップをとるには、管理セクション › コンテンツの管理 › Backup and Migrate を開き、「Backup now」ボタンを押すと、「サイト名-日付T現在時.mysql」のダウンロード画面が出るので、このファイルを保存する。
復元するときは、同じく Backup and Migrate を開いて、Restore リンクを開く。

Restoring will delete some or all of your data and cannot be undone. Always test your backups on a non-production server!
リストアするとデータが消滅するおそれがあり、元には戻せない。テスト用のサーバで必ずバックアップファイルを確認すること、という警告メッセージである。

ここで Upload a Backup File としてローカルホストにある以前のバックアップファイルを指定し、「Restore now」ボタンを押すと直ちにリストアが行われる。

Search and Replace Scanner モジュール

正規表現を使って全コンテンツに対して一括置換をかけられる強力なモジュール。
http://drupal.org/project/scanner
基本3ステップでインストール

 % wget http://ftp.drupal.org/files/projects/scanner-6.x-1.0.tar.gz
 % tar xzf scanner-6.x-1.0.tar.gz 
 % sudo mv scanner /var/www/drupal/modules

普段から有効にしておく必要はないかもしれない。

権限

管理セクション › ユーザの管理 › 権限 を開き、scannerモジュールについて
administer scanner settings: 匿名ユーザと認証済みユーザをチェック
perform search and replace: 認証済みユーザのみチェック
と設定する。

設定

管理セクション › サイトの環境設定 › Search and Replace Scanner を開き、
Scanner Option: そのまま
Fields that can be searched: book, page, story のそれぞれの title と body をチェック

i18n モジュール

コンテンツの翻訳に対応したモジュール。
http://drupal.org/project/i18n

インストール前に、管理セクション › サイトの環境設定 › 言語を開き、デフォルト言語を英語に設定する。デフォルト言語が日本語だと、i18nモジュールはうまく動かない。
また、コアモジュールの Content translation と Locale を有効化しておく。

 % wget http://ftp.drupal.org/files/projects/i18n-6.x-1.10.tar.gz
 % tar xzf i18n-6.x-1.10.tar.gz
 % sudo mv i18n /var/www/drupal/modules

基本3ステップでi18n モジュールをインストールすると、管理セクション › サイトの構築 › モジュール に Multilanguage という項目が現れるので、以下のものをチェックする。
  • Block translation
  • Content type translation
  • Internationalization
  • Menu translation
  • String translation
  • Synchronize translations
  • Taxonomy translation

(参照)Drupalで多言語サイトの構築メモ

Translation Overview モジュール

翻訳状況の一覧を表示するモジュール。
http://drupal.org/project/translation_overview

 % wget http://ftp.drupal.org/files/projects/translation_overview-6.x-2.4.tar.gz
 % tar xvf translation_overview-6.x-2.4.tar.gz 
 % mv translation_overview /var/www/drupal/modules/

基本3ステップのあと、管理セクション › サイトの構築 › モジュールを開いて、Multilanguage の Translation_overview を有効にする。

権限

i18n モジュール、locale モジュール、translation モジュール、translation_overview モジュールの各機能について、認証済みユーザの列をすべてチェックする。

設定

管理セクション › コンテンツの管理 › コンテンツタイプ › Book page を開き、ワークフローの設定で多言語サポートを有効(翻訳対応)にする。(ついでにデフォルトオプションの新しいリビジョンの作成と、添付も有効にする)
また、管理セクション › サイトの構築 › ブロック を開き、左サイドバーに言語スイッチャーを追加する。

翻訳機能のテスト

ここで 管理セクション › コンテンツの管理 › Translation overview を開いても、コンテンツが空であるため何も表示されない。
試しに コンテンツの作成 › Book pageの作成 を開いて、「テスト」というブックページを作る。タイトルも内容も「テスト」とし、言語は日本語にする。
再びTranslation overview を開くと、ブックページ「テスト」は、ja が○で en が■となっている。これは、日本語で作成した元ページ「テスト」に対して、英語の翻訳は存在しないという意味である。
さて、「テスト」ブックページのメニュ-には「翻訳」という項目がある。これを開いて、さらにEnglishの行の「翻訳の追加」を開くと、タイトルと本文が「テスト」で言語が英語になった新しいBook page の作成画面に移る。
そこで、タイトルと本文を「Test」に変更して保存する。
新しく作られた「Test」ブックページは、Add new comment と並んで「日本語」のリンクがある。これをクリックすると、先に作った「テスト」ブックページが表示される。
左サイドバーに追加した言語スイッチャーの「English/日本語」リンクを使っても、同様に「テスト」と「Test」を行き来できる。
ここで改めてTranslation overview を開くと、ブックページ「テスト」は、en が□に変わっている。翻訳がなされたということである。

これから作成するページも、同様に翻訳を行い日本語ページと英語ページを関連付けていくことができる。

Taxonomy Access Control モジュール

タクソノミー(タグ設定)機能を使って、ロール単位でアクセス制御を行うモジュール。
ここでは、認証済みユーザのみが見ることができる「開発者限定情報」ブック以下のページに適用されている。
http://drupal.org/project/taxonomy_access

あとでコンテンツのアクセス権を再構築するので、インストール前に一度 Backup and Migrate でバックアップをとったら、例によって基本3ステップでインストールする。

 % wget http://ftp.drupal.org/files/projects/taxonomy_access-6.x-1.3.tar.gz
 % tar xzf taxonomy_access-6.x-1.3.tar.gz 
 % sudo mv taxonomy_access /var/www/drupal/modules/

モジュールを有効化すると、「コンテンツのアクセス権を再構築する必要があります。 このページにアクセスしてください。」というメッセージが出るので、アクセス権の再構築を行う。

インストールしたら、ロールとタクソノミーの設定を行わなければならない。

匿名ユーザからは見えないページを作るために

まず、アクセスという名前のボキャブラリを定義する。
管理セクション › コンテンツの管理 › タクソノミー を開き、「ボキャブラリの追加」リンクをクリックする。
ここで、
  • Multilingual options
Translation mode:
None を選択
言語
空白のまま
  • 識別情報
ボキャブラリの名称
アクセス
説明
taxonomy_access のためのアクセス権を示すタグです。この項目が開発者限定、となっているページは、認証されていないユーザーが見ることはできません。
ヘルプテキスト
(空のまま)
  • コンテンツタイプ
Book page
チェックする
Page
チェックする
Story
チェックする
  • 環境設定
タグ
チェックしない
複数選択
チェックしない
必須
チェックしない
ウェイト
0
すると、タクソノミーの一覧に「アクセス」が追加されるので、「タームの追加」を開く。
「アクセスにタームを追加」の画面が開いたら、以下の設定で保存する。
タームの名称
開発者限定
説明
認証ユーザしか見ることができない情報です。
高度なオプション
(そのまま何もしない)

これで、編集画面でアクセスに対して「開発者限定」を選択できるようになるが、これだけではまだ何の効果も起きない。

匿名ユーザがアクセス:開発者限定となっているページを開けないようにするために、管理セクション › ユーザの管理 › Taxonomy access permissions を開く。
ここでアクセス:開発者限定の行に対し、表示・更新・削除のすべてをD(Deny、アクセスに応じない)に設定する。

こうすることで、ページの編集でアクセス:開発者限定と設定されたページは、匿名ユーザに公開されなくなります。

(注意:ブックアウトラインの上位ページが「アクセス:開発者限定」に設定されている場合、匿名ユーザのブックアウトラインには、限定のページより下の階層のページは表示されません。ただし、下の階層のページのアクセスが開発者限定になっていない場合、ノード番号をURIで直接指定するとページが見えてしまいます。下の階層のページにも必ずひとつひとつ、開発者限定アクセスを設定してください

ImageCache と ImageAPI モジュール

ImageCache はアップロードされた画像の大きさを制限したり、サムネイルを作成するのに利用されるモジュールで、動作には ImageAPI モジュールを必要とする。
http://drupal.org/project/imagecache
http://drupal.org/project/imageapi

 % wget http://ftp.drupal.org/files/projects/imagecache-6.x-2.0-beta12.tar.gz
 % tar xf imagecache-6.x-2.0-beta12.tar.gz
 % sudo mv imagecache /var/www/drupal/modules/

 % wget http://ftp.drupal.org/files/projects/imageapi-6.x-1.10.tar.gz
 % tar xf imageapi-6.x-1.10.tar.gz
 % sudo mv imageapi /var/www/drupal/modules/
 

どちらも基本3ステップでインストールできる。
管理セクション › サイトの構築 › モジュール を開き、ImageCache グループのうち、
  • ImageAPI
  • ImageAPI GD2
  • ImageCache
  • ImageCache UI

を有効にする。

ImageAPI は、画像処理のためのツールキットとして GD2 か ImageMagick を利用できるが、ここではGD2を使うことにする。
管理セクション › サイトの環境設定 › ImageAPI を開き、
Select a default image processing toolkit: に対して ImageAPI GD2 を選択する。

ImageCache については、ここで設定することはない。

iTweak_upload モジュール

ページ編集・作成時の、ファイルアップロードボタンにドラッグ&ドロップ機能を追加するモジュール。
http://drupal.org/project/itweak_upload

インストールの前に、phpの拡張モジュール uploadprogress が必要である。これは pecl でインストールする。

 % sudo pecl install uploadprogress

また、デフォルトではアップロードできるファイルのサイズが1~2MBに制限されているが、これを20MBに拡張するために、/var/www/public/GraspPlugin/i/.htaccess に以下の行を追加する。
 php_value max_execution_time 0
 php_value memory_limit 96M
 php_value post_max_size 20M
 php_value upload_max_filesize 20M

インストールはいつもの基本3ステップ。
 % wget http://ftp.drupal.org/files/projects/itweak_upload-6.x-2.5.tar.gz
 % tar xf itweak_upload-6.x-2.5.tar.gz
 % sudo mv itweak_upload /var/www/drupal/modules

管理セクション › サイトの構築 › モジュール を開き、Site Tweaks グループのうち、iTweak upload を有効にする。

ファイルアップロードの設定

管理セクション › サイトの環境設定 › ファイルアップロード の設定を行う。

全般の設定

アップロード画像の最大解像度
800x600
デフォルトでファイル一覧表示を有効
いいえ
許可されるファイル拡張子
jpg jpeg gif png bmp txt doc xls pdf ppt pps odt ods odp zip gz taz
アップロード単位の最大ファイルサイズ
20MB
ユーザ単位の合計ファイルサイズ
100MB

Attachments display

Default preset for image thumbnail
AttachmentThumbnail
Default thumbnail link open mode
Open image
Show file name on the opened thumbnail link
チェック
Default Image gallery type
iTweak Upload
Progress Indicator
Bar with progress meter

認証済みユーザ用の設定

許可されるファイルの拡張子
jpg jpeg gif png bmp txt doc xls pdf ppt pps odt ods odp zip gz taz
アップロード単位の最大ファイルサイズ
20MB
ユーザ単位の合計ファイルサイズ
100MB

管理者用の設定

認証済みユーザ用の設定と同じ

inline モジュール

ページにアップロードした画像を手軽に埋め込むモジュール。
http://drupal.org/project/inline

基本3ステップでインストール。

 % wget http://ftp.drupal.org/files/projects/inline-6.x-1.0.tar.gz
 % tar xf inline-6.x-1.0.tar.gz
 % sudo mv inline /var/www/drupal/modules/

管理セクション › サイトの構築 › モジュール を開き、Input filters グループの Inline を有効にする。

続いて管理セクション › サイトの環境設定 › Inline を開いて、以下のように設定を行う。

ImageOutput

Link to images
Display image only

Image dimensions and scaling

Teaser preset
No Imagecache processing
Full preset
No Imagecache processing

設定を保存したら、今度は PEAR Wiki Filter との連動の設定をする。
ホーム › 管理セクション › サイトの環境設定 › 入力書式 › PEAR Wiki Filter(MediaWiki Format) を開き、フィルタグループにある Inline file filter をチェックして設定を保存する。
また、この画面からさらに「設定」を開き、Image グループの Base path for images の内容を、/GraspPlugin/i/sites/default/files/ に変更して、設定を保存する。

IMCE モジュール

ファイルをアップロードした sites/default/files ディレクトリのブラウザ。
http://drupal.org/project/imce

基本3ステップでインストール。

 % wget http://ftp.drupal.org/files/projects/imce-6.x-2.3.tar.gz
 % tar xf imce-6.x-2.3.tar.gz
 % sudo mv imce /var/www/public/GrasoPlugin/i/modules

管理セクション › サイトの構築 › モジュール を開き、その他グループのうち、IMCE を有効にする。

続いて管理セクション › サイトの環境設定 › IMCE を開く。
サンプルのプロファイルとして、「User-1」と「Sample profile」があらかじめ設定されているが、新たに管理者用のAdminを作ることにする。

まず新しいプロファイルを作成する。
「Add new profile」を開いたら、すでにあるプロファイルをインポートする。「Import settings from other profiles:」の候補として、User-1 をクリックすると、User-1の設定が読み込まれる。
Profile name に Admin と入力して、以下の設定で保存する。

Display file browser tab in user profile pages
チェック
アップロード単位の最大ファイルサイズ(MB)
20
Directory quota
0
Total user quota
0
許可されるファイルの拡張子
jpg jpeg gif png bmp txt doc xls pdf ppt pps odt ods odp zip gz taz
Maximum image resolution
800x600
Maximum number of files per operation
6

Directories
管理者は、 site/default/files 以下すべてのディレクトリですべての操作ができるようにするため、
カレントディレクトリを示す「.」に対してBrowse, アップロード、Thumbnails、削除, Resize のすべてをチェックする。
imce_admin_dir.png

Thumbnails
iTweak_upload とサムネイルを共用する。
名前
AttachmentThumbnail
Dimensions
60x60
Prefix
./imagecache/AttachmentThumbnail/
Suffix
(空のまま)

完了したら設定の保存をクリックする。

次に、このAdminプロファイルを管理者に割り当てる。
Role-profile assignments の管理者のAssigned Profile から、Adminを選んで設定を保存するだけで良い。

これで、管理者として登録されたユーザは アカウント情報 > File browser を開くことで IMCE のファイルブラウザを利用できる。
IMCE.png

同様にして、新しいプロファイル Users を作成して認証済みユーザに割り当てる。
Users の設定は Admin の場合とほぼ同じだが、認証済みユーザにはファイルのブラウズとアップロードしか許可しない。
そのため、カレントディレクトリの設定は Browse とアップロードをチェックして、Thumbnails、削除, Resizeのチェックははずすことになる。
imce_users_dir.png